とかいなか食堂の思い

とかいなか食堂 1年を振り返って

とかいなか食堂 1年を振り返って                中西 和之

とかいなか食堂も8月8日で1年が経ちます。 この1年でとかいなか食堂もアップデートしてきたので振り返ってみたいと思います。

始めの企画段階でのコンセプトはサラリーマンなどの独身の方達に夜にしっかりとした食べ物を食べさせる所を作りたい(お母さんの味)でした。

理由としてはサラリーマンやOLさんが毎日忙しく働いていて帰宅した時間にはコンビニか牛丼屋さんしかやっていないという選択肢の少ない中で、何も考えないで食べる食事を改善させ、食べる物の大事さを改めて感じ、考えて頂きたいと思っていました。

この時点では規格外野菜や廃棄野菜などを使用することは決めてませんでした。

現実にランチをオープンするにあたり農家さんと繋がり廃棄野菜や規格外野菜の事を知り、この野菜達を循環させる事が出来たら農家さんも食べる側もどちらも良いのではと思い、廃棄野菜や規格外野菜などを使った500円食べ放題のランチをスタートさせました。

始めは順調に想いを伝え続ける事ができお客さんも農家さんや廃棄野菜の事などを理解してくれていましたし驚かれていました。

しかし時間が経つにつれて私自身にも廃棄野菜や規格外野菜などに疑問が生じてきました。

その疑問とは、廃棄野菜や規格外野菜だけに焦点を当てていてはいけないのでは? 農家さん達は廃棄野菜や規格外野菜をどうしたいのか?

規格外野菜や廃棄野菜を集めても私達都会側にはメリットがあるが田舎側は本当に喜んでいるのか?

田舎側の本当の悩みは何なのか?などなどの疑問が沸いて来ました。

結局は私自身都会側に居て都会の悩みや闇は見えていましたが、田舎側に買い出しで週一で行ってはいましたが、真の部分は当たり前ですが見えませんでした。

その疑問を解消する事が少しでもできるならばと思って私自身も田舎に移住する事を決めました。

移住して農家さんと接する機会も増えたしいろいろ話す機会や農家さんのお手伝いをしているうちに私なりに何かを感じる事ができました。

先程の自分自身の疑問にも何となくですが答えがでてきました。

廃棄野菜や規格外野菜だけに焦点を当てていてはいけないのでは?

廃棄野菜や規格外野菜だけに焦点を当ててしまうと正規品が売れなくなる恐れがあるのでバランスを考えなくてはいけないと思います。

それと、例えば人間の数は決まっていて食べる量も決まっています。この人間の食べる量をコップに例えます。

このコップに対して野菜を作りますが

作り過ぎたり、売れなかったり、形が悪かったりでコップから溢れた物が廃棄されます。

私達が廃棄野菜だけを集めてこのコップに戻しても逆側から必ず溢れます。コップの大きさは決まってますから。ならば、廃棄野菜だけに焦点をあてる事より国産野菜を沢山食べましょう!野菜だけで一食になります!を訴える方が結果的に廃棄野菜が無くなる方向性に行くのではないか、コップの中を国産野菜を沢山食べるにすれば溢れるのは輸入食材や加工品が溢れてくると思っています。なので廃棄野菜や規格外野菜だけを拾い上げることはあまり意味がない気がします

もちろん、基本は規格外や廃棄も野菜なので他の野菜と同様に循環させることがとかいなか食堂では重要です。

農家さん達は廃棄野菜や規格外野菜をどうしたいのか?

 各々の農家さんで違う意見があります。そもそも規格外野菜なんて出ない農家さんや廃棄野菜を畑に返せばお金にならないが土には良いとかいろいろな意見があるので地道に各々の農家さんとの対話が必要。

規格外野菜や廃棄野菜を集めても私達都会側にはメリットがあるが田舎側は本当に喜んでいるのか?

田舎側の本当の悩みとは何なのか?   これは本当に分からないところがあります。

廃棄野菜や規格外野菜をお金に変えることができるならば結果的に良いとは思いますが

、しかしお金とは1番簡単なツールである事は間違いありません。

私が思うにこれは時間がかかる事だし1番大事なのは農家さんの現場を見て感じて一緒に考えて寄り添って行き、お互いの幸せを共有することだと考えています。

これらの事を踏まえて私なりの結論としてこれからやらなくてはいけない大事なこととは、私達消費者意識を変える事が最大の目的です。

消費者意識とはどういうことか?

私達消費者は農業の現状について何も知りません。野菜は誰かが作ってくれています。誰が、何処で、どんな風に

そしてどんな想いで、作っているのか何て関係なく食べてます。自分の体を作ってくれる大事な物なのに、

心も満たす大事な物なのに、何も考えないで食べてます。

この農業に対して他人事のような意識を改善しなくては、私達の食の未来は描けないと思っています。

私達が今食べている全ての食事について考えなさいではないのです、1日の食事のうちの、一食分の一品の一種類の野菜について真剣に考えてくれたら必ず何かが変わります。

消費者としたら関係ない事なのかもしれないのですが、この消費者の他人事意識は農業の現場をも脅かす程のパワーがあるのです。なのでほんの少しだけでも良いので自分の身体を作る食事について考えたらくれたら、私達の食の根底にある農家さんについても考えることに結びつくと思っています。

この全てにおいて他人事意識はこれからの日本社会を作る上で改善するべき難題だと感じています。

この難題を食という観点から1ミリずつでも変える事ができると私は思っていますし変えなくてはならないと思います。

貴方の為に汗水流して日々葛藤されている方達が必ず居ます。

1日で野菜達は育ちません!

そんな大切に育てた野菜達を私達消費者に合わせたくだらない規格なんて本当はいらないのです。全て口にする事ができる野菜だから。

貴方のお子さんのそのまたお子さん達の未来の為に私たちが今やらないといけない事は、農業や食について真剣に皆んなで考えて未来を創造することが大事だと思います。

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